前回の名古屋征伐後、どこを攻城しようかといろいろ悩んでいたところ、たまたまサンライズ出雲が予約できたので、夢の中国遠征をすることにしました。
なお、鳥取県・島根県を訪れれば、51歳にして日本の都道府県すべて行ったことになるというおまけつき。
ということで、ざっくり、以下のような予定を立ててみました。
2026年3月で広島城が一時的に閉城するようなので、広島城まで足を延ばしたかったのですが、さすがに今回は無理。でも、何とか今の広島城を見るべく、来年3月までには…
地元の方で、ここも行ったほうがいいよとか、せっかくグルメなどありましたらコメントをお願いします🙇♂️
🚉 0日目|“夜行特急最後の砦” サンライズ出雲で神話の国へ

東京駅22:00発、寝台特急「サンライズ出雲」。
現存する日本唯一の定期運行“夜行特急”として、鉄道ファンにとってはもはや“走る文化遺産”とも言える存在です。
編成と構成
サンライズ出雲は、兄弟列車の「サンライズ瀬戸」との併結運転。東京を出てから岡山までは14両編成の長大列車として西へひた走り、そこで瀬戸(高松行)と分割し、出雲号は山陰本線へと進路を取ります。
なお、10年ほど前、サンライズ瀬戸のA寝台に乗りました。別の部屋で友人と飲み明かして部屋で寝ていませんw
車内設備
今回はB寝台の「シングル」をチョイスしましたが、カプセルホテル的に並んだノビノビ座席(指定席)という鉄道的奇跡の安さもあります。
「シャワーカード」をゲットできれば、朝シャワーで旅のスタートも爽快に。争奪戦必至なので発車前に要ダッシュ。
🚿 補足:シャワールームは乾燥機能付き。鉄道ファンいわく「日本で一番速く移動するシャワー」。
「廃止」の二文字がちらつく現実
2023年ごろから浮上したのが、「2027年度をめどに廃止されるかも」という衝撃的なうわさ。
理由は老朽化や保守コスト。とはいえファンの熱意と利用者の声が大きく、しぶとく走り続けています。
「乗れるうちに乗っておけ」は今やガチな合言葉。
🏯 1日目|神話と城下町の面影を訪ねて(出雲〜松江)

● 出雲大社(いずもたいしゃ)
出雲神話の中心地として知られる出雲大社は、縁結びの神・大国主命を祀る日本最古級の神社。現在の本殿は1744年再建のもので、高さ24メートルと国内最大級の神殿建築を誇ります。
毎年旧暦10月には“神在月”として、全国の神々がここに集まるという伝承も。参道の松並木や巨大なしめ縄が荘厳な雰囲気を醸し出します。
📝豆知識:実は本殿の真後ろに“素鵞社(そがのやしろ)”があり、出雲信仰の核心ともいわれています。
素鵞社はヤマタノオロチを退治し、草薙剣を手にした偉大な神様スサノオノミコトが祀られています。
ここに「稲佐の浜」の砂を奉納すると、代わりに置いてあった砂を持ち帰ることができ、その御砂で神様のご加護をいただくことができます。
● 松江城(まつえじょう)
慶長16年(1611)築城、堀尾吉晴による名城で、現存天守を有する国宝の一つ。黒を基調とした威風堂々たる天守は“千鳥城”の異名を持ち、武家文化が今なお息づく場所。
天守からは宍道湖を一望でき、歴史と風景が見事に調和しています。
📝うんちく:松江城の石垣の隙間には“忍者返し”の工夫が。攻城戦への備えも万全だったのです。
● 松江武家屋敷
城の北に位置する塩見縄手エリアには、松江藩の中級武士の屋敷が残されています。畳・障子・庭園といった江戸時代の住空間をそのまま体験できる貴重な場所。
歩くだけでもタイムスリップ気分を味わえます。
● 玉造温泉(泊)
奈良時代から続く「日本最古の湯」ともいわれる名湯。かつては勾玉(まがたま)を作る職人の里としても知られ、“玉造”の名がつきました。
肌に優しい湯質と神話の気配が残る温泉街で、旅の疲れをゆっくり癒やしましょう。
🏯 2日目|戦国の攻防と妖怪の郷を歩く(安来〜境港〜鳥取)

● 月山富田城(がっさんとだじょう)
戦国大名・尼子氏の本拠地であり、“難攻不落の山城”として知られた要塞。毛利元就との激戦の舞台でもありました。大河ドラマ「毛利元就」で学習しましたw
現在は城跡として整備され、登城道からは戦国時代の空気を感じることができます。
📝豆知識:「山中鹿之助」で有名な“我に七難八苦を与えたまえ”の名セリフはここがルーツ。
● 米子城(よなごじょう)
江戸初期に中村一忠によって築かれた城。現在は天守は残っていないものの、天守台からの日本海と大山(だいせん)の眺望が絶景です。
地元では「朝焼け米子城」として知られ、早朝に訪れると幻想的な光景が広がります。
● 鬼太郎ロード・水木しげる記念館
“ゲゲゲの鬼太郎”で知られる水木しげる氏の故郷・境港市には、妖怪のブロンズ像がずらり。地元の商店街が町ぐるみで作品世界を再現しています。
記念館では原画や模型、戦争体験まで、水木氏の人生に迫る展示が印象的です。
🏯 3日目|鳥取の城跡から伝わる“籠城戦”と、異色の鉄道駅(鳥取〜津山)

● 鳥取城
羽柴秀吉による“兵糧攻め”で知られる因幡の名城。戦国時代の非情さが刻まれた場所であり、山上ノ丸からの眺望は見事。
ふもとには明治洋風建築の「仁風閣」も併設され、城と近代の両方を楽しめます。
● 鳥取砂丘
歴史というより自然遺産ですが、江戸時代の浮世絵にも描かれた砂丘。風紋と影の美しさは“歩く浮世絵”とまで言われたとか。
古くは“乾いた異界”として語られた場所でもあり、どこか神秘的な印象も残します。
● 隼駅(はやぶさえき)
山陰本線のローカル駅ながら、スズキの名車「ハヤブサ」の聖地として全国からライダーが巡礼に訪れる駅。
地元の人たちがイベントを通じて町おこしを行っており、地域愛もひしひしと感じられます。
隼には乗ってないけど、せっかく近くに行くので寄ってみます。
● 若桜鬼ヶ城(わかさおにがじょう)
南北朝時代に築かれたとされる山城。現在は城跡のみですが、急峻な地形と深い山に囲まれ、まさに“鬼の砦”と呼ぶにふさわしい雰囲気を残しています。
● 津山城
森忠政によって築かれた城で、壮麗な石垣と桜の名所として有名。明治時代に天守は失われましたが、復元櫓や広い郭(くるわ)が往時の面影をしっかり伝えています。
📝豆知識:津山は“B級グルメの聖地”でもあり、ホルモンうどんが名物。歴史と食の融合!
🏯 4日目|古代と戦国の融合、そして桃太郎伝説の終着点(高梁〜岡山)

● 備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)
“天空の城”として知られ、標高430mの臥牛山に建つ現存天守。秋〜冬には雲海に包まれる幻想的な姿が多くの旅人を惹きつけます。
日本で唯一、山城で天守が残る城として非常に貴重な存在です。
● 鬼ノ城(きのじょう)
白村江の戦い(7世紀)後に築かれたとされる古代山城。吉備津彦命と温羅(鬼)の伝説にも登場し、“桃太郎”神話の原型とも言われています。
城門や角楼などの復元も美しく、展望も良好。
● 備中高松城
備中高松城(びっちゅうたかまつじょう)は、現在の岡山市北区高松に位置し、かつては周囲を湿地に囲まれた「水城」タイプの平城でした。
戦国末期、羽柴(豊臣)秀吉が毛利軍と対峙する中で行った“伝説の水攻め”によって、一躍歴史の表舞台に登場します。
1582年、織田信長の命を受けて毛利攻めを進めていた秀吉は、毛利方の重要拠点だったこの城を短期で攻略すべく、堤防(全長約1.5km!)を築いて周囲を水没させるという奇策を実行。
この「水攻め」は、わずか12日で完成したとされ、雨も味方につけて天然の湖城を作り上げたのです。
結果、城主の清水宗治は開城を決断、船上で切腹。
秀吉はこの勝利を経て、中国地方を制圧する足がかりを築きました。
📌 トリビア:この攻城戦の最中、なんとあの「本能寺の変」が勃発。
秀吉は即座に撤退し、「中国大返し」で歴史の主役へと躍り出るのです。
● 岡山城・桃太郎像
黒い下見板張りの外観が特徴の“烏城(うじょう)”。関ヶ原以後に小早川秀秋が入城し、豊臣から徳川への転換期を象徴する城でもあります。
駅前には“桃太郎伝説”のモニュメントがあり、歴史と民話が交差する地として締めくくりにふさわしい場所です。
攻城戦中のブログ更新は?
PCは持って行かないので、約4日間は更新できないので、今回はうちで留守番しているドッツに代打で更新してもらおうと思っています。
いつもと違った感じになるかもしれないですが、よろしくお願いいたします。

任せて!
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